shimiminの日記

IT系のメモ書きです。

Lenovo L28u-30 モニター (28インチ)が来た

結構前から、ディスプレイは 31.5inch の WQHD のモノを使っていました。

ADSパネルの実力はよくわかりませんが、特に不満もなく。ドットピッチが 0.27mmもあって余裕があり、100%表示できる点が気に入っていました。

が、最近は4Kディスプレイが安くなってきているのですよね。

そんな中、Lenovoスペシャル価格で出してきたIPSパネル、28インチのモデルをポチってしまったのでメモします。

スペシャルウィーク価格

Lenovoは、しょっちゅうセールをしています。今回みつけたディスプレイは L28u-30 という型番。28インチのIPSパネル、4Kディスプレイです。スペックはこちら。

www.lenovo.com

価格は、なんと 35,000円(税込み・送料込み)。スピーカーが付いていないのが残念ではありますが、4Kディスプレイもここまで下がったか...多少悩みましたが、WQHDではちょっと狭いな、と思っていたのでぽちった次第。

もともとの計画

さて、28インチを4K解像度で使うにあたって、100%表示するとドットピッチは 0.16mm。流石に老眼にはつらい...ので、125%表示(3072x1728相当)を狙っていました。これなら 0.2mm ありますから、我慢できるかもしれない...と。WQHD(2560x1440)より広くていいじゃないか、という目論見でした。

で、使ってみると、まぁ使えなくはない。確かに広いけれども、やはり字が小さい...肩が凝るし近視が進む気がする。これはイカン...ということで、数時間でギブアップ。残念。

結局150%表示に落ち着いた

WQHDが狭いなと思って4Kディスプレイに買い替えたのに、結局150%で使っています...それって 2560x1440相当なわけで...ドットピッチは0.24mm。やはりこれくらいは必要なのかもしれません。

まぁ、フォントのギザギザが目立たず全体的に表示がきれいになったことと、DisplayPortでつないでちゃんと動くようになったということで、結果オーライかなと。

こちらにも拡大表示で小さい字がきれいになるよと書いてありました。

news.mynavi.jp

31.5インチの4Kにしておけば、125%表示でドットピッチが 0.23mm になるので、ちょっとした広さを感じることができたかもしれませんが、机の上で使うにはちょっとデカいんですよね。なかなか、あちらを立てればこちらが立たずということで。

ほんとに沢山表示したくなったら125%で使えばいいか...昔は 1600x1200とかでも広いと言っていたんだから、ぜいたくになったものです。

各種比較

画面サイズと有効画素、画素ピッチを並べてみます。

こうしてみると 125%表示でも頑張れる気がするので、体調を見ながら切り替えるか...

画面サイズ 画面画素 拡大率 有効画素 画素ピッチ 備考
10.2 2160x1620     0.096mm iPad
13.3 FHD 100% 1920x1080 0.153mm TPx390
13.3 FHD 125% 1536x864 0.192mm  
15.6 FHD 100% 1920x1080 0.173mm TPe595
27 4K 100% 3840x2160 0.156mm  
28 4K 100% 3840x2160 0.161mm  
28 4K 125% 3072x1728 0.202mm  
28 4K 150% 2560x1440 0.242mm  
31.5 WQHD 100% 2560x1440 0.272mm  
31.5 4K 100% 3840x2160 0.182mm  
31.5 4K 125% 3072x1728 0.227mm  
34 UWQHD 100% 3440x1440 0.232mm  

 

WiFi6の基地局選定に失敗

先日、802.11acでどうしても54Mbpsしか出ないのを基地局との相性のせいだと早合点して、802.11axの基地局をポチってしまいました。リンクは貼りませんが(お勧めしないので)、こういう記事にも登場しているくらいだから悪い機種ではなかったはず。

nikkan-spa.jp

でも、私の用途にはイマイチでした。実家の古い奴を更新するのに使うか...

バッファローなら安心?

割と、日本製なら安心だろう的な思いってありますよね。値段もこなれているし、まぁ安全牌だろうと思って購入したAirStation「WSR-1800AX4」。デザインも悪くないし、いいじゃないかと。

が、結果として一日使ってクビにしました。なぜか。

APモードの使い勝手がイマイチ

うちは光ONUに無線ルータが繋がっているので、新しく基地局を用意するにしても、ルータモードではなくAPモードで使います。

が、こいつはAPモードだと繋がっている端末リストが表示されない。手抜き過ぎる...安いエントリーモデルだから仕方ないのかもしれませんが、私にとってはかなりの減点でした。

WPA3の相性がイマイチ

せっかく新しい基地局なのですから、暗号強度の高いWPA3には期待していたのですが、どうも接続性がイマイチ。一見、接続できたように見えても、使っているうちに切れるとか。端末側の問題もあるとは思いますが、正直、期待外れでした。まだ手を出すのは早かったか...

VPNがうまく動作しない

APモードのせいなのか何なのかよくわかりませんが、SSLトンネルの挙動が安定しませんでした。これも基地局のせいではないかもしれませんが、これをデバッグする義理はないというか、おとなしく退場宣告したほうが楽...

802.11ac との互換性もちょっと

これもまぁ、ちゃんと動けと言うには酷な話なのですが、802.11ac ではTP-link Archerで1Gbpsのリンクを誇っていたのに、この基地局が相手だとMax 866Mbpsになってしまって。残念。

動作のもっさり感とか要らない機能とか

いや、安い機種にこんな要望しちゃいけないんですけど、管理画面のレスポンスが、やっぱり遅い...。そのくせ、キッズタイマー?何やらスケジュールに応じて動作を制限するみたいな機能が付いているんです。これはオッサン向けの製品じゃなくて、お母さん向けの製品なんだなぁきっと。

まとめ

というわけで、WiFi6を使いたいなら、ちゃんとしたのを買ったほうが良いですよ、と言うお話でした。次はTP-linkかなぁ...

またもやWMMにやられた(WiFiが 54Mbps に制限されて困った)

以前、USB3の外付けWiFiドングルがどうしても54Mbpsでしかリンクアップしなくて、大騒ぎしました。結果として、ドライバのQoS設定をONにしたら治ったのですが、今回も似た話です。

shimimin.hatenablog.com

IntelWiFiドライバが遅い

ことの発端は、Surface Pro 7の Intel AX201というWiFiモジュールと、うちで使っている基地局とのリンクが 54Mbps 以上にならない、という悩みでした。ノートパソコンも Intel AC9560というWiFiモジュールで、802.11ac対応なのにやっぱり54Mbps。外付けUSBドングルなら975Mbpsで繋がる環境だというのに...

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802.11acでも十分速い

で、以前ハマった理由がWMM(QoS)の設定だったので、今回もいそいそとドライバのプロパティを見に行ったわけですが...ないんです。QoSの設定が。うーんどうすればいいんだ...

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Intel ドライバの設定

色々試すも、まったく効果なし。頑なに、54Mbps。手元のモバイルWiFiルータに切り替えると 433Mbps とかでつながるので、基地局との相性なのか?とあきらめ、そろそろ 802.11axのルータを手配したかったこともあり、ポチった後で気がついた。そういえば、基地局の設定ってどうなってたっけ。

基地局にもWMM設定があった!

うちはNuroなのでFG4023Bという機器なんですけど、WiFiの詳細設定を見ると、あるじゃないですか、WMM設定が。で、オフになっているじゃないですか!なぜだ...

で、オンにしました。

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WMMをオンにした

で、どうなったか。はい、あっさり治りました。585Mbps!

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WMMはオンじゃないとダメ

うわー、802.11axの基地局買わなくても良かったじゃないか...と思いましたが、WiFi6だともっと速いかもしれないので、届いたら比べてみます。

まとめ

というわけで、WMM(WiFi QoS)の設定は、ドライバの設定だけでなく基地局側の設定も確認しましょう(って当たり前でしたね)。

2回もハマったので標語にしておきます。

WiFiのリンク速度が54Mbps固定になってしまったらWMM設定を確認する、ヨシ!

 皆様もお気を付けくださいませ。

 

Windowsの拡大表示をやめて、ディスプレイ解像度を変える

先日、アプリ表示がにじむのでプロパティで何とかしのぐ、という方法を紹介しましたが、やはり全部のアプリが救えないというのがストレスだなと思っていました。

shimimin.hatenablog.com

で、ふと思いついたのが「ディスプレイの解像度設定をいじる」という方法。どんなもんでしょうか。

拡大表示の実解像度

愛用しているノートPC(ThinkPad X390)は13.3インチでフルHD(1920x1080)。ドットピッチは 0.15mmで、100%表示だと老眼に厳しいので125%拡大表示で使っていました。この時の実解像度は、1.25で割ると 1536x864ドットということになります。ドットピッチは0.19mmとなり、ちょっと目に優しいかなというところ。ただし、当然ですが、拡大表示に伴って表示できる領域が小さくなってしまいます。

デュアルディスプレイで拡大率が異なると若干問題だということが分かったので、できれば拡大率をそろえたい。要するに100%に戻したい。でも字が細かくなるのは厳しい。となると、もう一つのパラメータをいじることになります。それは、ディスプレイの解像度。

ディスプレイの解像度を抑えて拡大表示をやめる

では、設定→ディスプレイで、拡大縮小を100%に戻す一方で、解像度を1600x900に落としてみます。1920x1080に比べた時の拡大率は120%、ドットピッチは 0.18mmになります。もともとの 0.15mmよりは、ぐっと目に優しくなります。また、当然ながら 125%拡大時よりも、表示できる領域が大きい。これは嬉しいです。

一方で、にじみ具合はどうでしょうか。比較してみます。まずは 1920x1080のまま、125%表示したものがこちら。元画像は 814x724です。

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125%拡大、推奨解像度

一方、100%表示のまま、解像度を落とした場合。画像サイズは 655x560です。

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拡大無し、1600x900設定

一言で言って、大差がない。それなら、表示領域が広くて互換性の問題もない、「拡大無しのまま、解像度を落とす」方が良さそうです。

まとめ

というわけで、高解像度なノートPCで(Surface Proみたいな 2in1も含め)拡大表示の互換性に悩んでいる場合は、拡大表示をやめてディスプレイの解像度設定を変えることをお勧めします。コロンブスの卵的なお話でした。

 

般若心経のセミナー

プレジデント社主催のセミナーに参加しました。臨済宗全生庵というお寺の住職が講師役。

山岡鉄舟ゆかりの寺「全生庵」

こういうホームページを見ていると、寺と言えどもちゃんとマーケティングしないといけないんだなと思います。神田明神も商売上手ですが、時代に即して、ニーズにこたえる。さすが。

般若心経についての知識

これはもう、世の中にさんざんあるのですが...コンパクトにまとまっているのはNHKの教材かもしれません。

https://www.nhk-sc.or.jp/han/pdf/hannyashingyou.pdf

で、講師の方もおっしゃっていましたが般若心経というのは短いけれども、様々な概念が詰め込まれていて、理解しようと思ったら90分の講義が10回くらい必要になるのだとか。

セミナーでは、最初のタイトル「魔訶般若波羅密多心経」の10文字を解説するだけで30分くらいかかってました。「仏説」が付くかどうか、「魔訶」「般若」「波羅蜜多」「心」「経」とは、などなど。NHKの教材を見ても、この10文字の現代語訳がこんなことに。

 偉大にして深妙なる(魔訶)

智慧(般若)の実践行(波羅蜜多)について、

その最も肝要なる(心)教え(経)

こりゃ大変だ。

ここでは、主に「知恵」と「智慧」の違いについて教わりました。前者は後天的に身に着けるもので、後者は生まれながらのもの。すべての人は智慧を授かっているが、その意味に気づいている人と気づいていない人がいる、とのこと。悟りへの道は遠い...

色即是空 空即是色

時間が限られている中で、住職が教えてくれたのは有名なこの部分。読経の際は「しきそくぜーくう くうそくぜーしき」と読みますので、住職も自然に「ぜーしき」と発音されていました。

お経のこの部分、実は4つセットの後半であるとのこと。4つのセットとは

色不異空 空不異色 色即是空 空即是色

の4つです。

「色」とは形あるものすべて、「空」とは無我の境地...有るような無いような。

この世は諸行無常、常に変化し続ける。言葉にした途端に、もう存在が消えている。シュレーディンガーの猫?

シュレーディンガーの猫 - Wikipedia

心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖

罣礙というのは差し障り、恐怖とは不安のことで、空を理解する智慧の実践を通じてこれらがなくなるという有難い部分。

しんむーけーげー むーけーげーこー むーうーくーふー

と、読んでいきます。おんりーいっさいてんどーむーそー、と続いてひと段落。

呪文のパート

ラストのマントラ。「ぎゃーてーぎゃーてー、はーらーぎゃーてー、はらそーぎゃーてー、ぼーじーそわかー」って何、といってもオマジナイなのでそのまま覚える。

羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶

おまじない、というと真言宗の光明真言を思い出します。

おん あぼきゃー べいろしゃのー まかぼだらー まにはんどまー

じんばら はらばりたや うん

ja.wikipedia.org

(智山派とそれ以外で真言の唱え方が違うとは知りませんでした...)

まとめ

というわけで、たまには正座して読経するのも良いのではないか、と思った時には一番短くて功徳有難き般若心経が良さそうです。四国でお遍路するときには、1か所当たり2回読みますし、教養として読めるようになっておくと良いなぁと思いました。

 

Windowsでアプリ表示がにじむ、ぼやける

普段愛用している Thinkpad X390。13.3インチでFHD解像度なので、ドットピッチは 0.153mm。100%表示でも頑張れなくはないですが、125%表示で使っています。これだけなら平和なのですが、デュアルディスプレイにして、そちらが100%表示だったりすると、アプリ表示がにじむことがあるのです。ボケるというか。モヤっとしていて、目に優しくない。

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にじんでしまったオフィス互換ソフト

せっかく100%表示でクッキリしているのに、なぜこんなことになるのか...Windowsって、常にユーザにチャレンジしてきますよねぇ...鬱陶しいったら。マイクロソフトによれば、「プライマリディスプレイの拡大設定が維持されてしまうため」なんだそうですが。

ただ、ChromeとかFirefox とかは普通に表示されるので、アプリがダメなんでしょう。MS標準ツールでも、例えば「ペイント」とか、設計が古そうなやつはダメ。「ペイント3D」なら大丈夫。

で、どうするか。

昔の記事を参考に

「アプリがぼやける」的なキーワードですぐヒットしたのがこちら。2015年の記事です。こんなに前から問題になっていたとは。

www.itmedia.co.jp

で、アプリのプロパティで「互換性」を選べばそれっぽいのが出てくるとある。

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アプリのバイナリを右クリック、プロパティから互換性を選ぶ

2015年の記事とは微妙に違うけれども、それっぽいのがあるのでクリック。さらに、多分これだろうというのを変更。

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拡大縮小をアプリではなくシステムに変更

無事、ボケボケは防止されました。

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クッキリしました

ところがどっこい

同じように mspaint.exe のプロパティを出してみると...ないんです。互換性のタブが。

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手ごわいマイクロソフト

さすがです。マイクロソフトさんがユーザに優しいはずがなかったです。「ペイント」なんていう古いソフトを使う奴は知らん、ということなのでしょう。

そういえば会社貸与で最近 Surface Pro 7というのを使っていて、こいつも画面が細かいので 175% とかで使っていますが、拡大率設定の違うデュアルディスプレイで広く使おうとすると Office 2016が軒並みボケボケになります。で、こいつらも「プロパティ」に「互換性」のタブが出ない...はい、Office 2016なんて言う古いソフトを使うほうが悪いんです。あーあ。

まとめ

というわけで、「人生これ日々鍛錬」という言葉にて、力なく締めたいと思います...ソフトは新しいのを使いましょう。

ポータブル電源の比較

私は車中泊とかキャンプ等とは縁のない生活を送っていますが、オフグリッド生活には興味を持っていまして、ソーラーパネルとポータブル電源を使ってみています。

で、自分のスマホタブレットは完全にグリーン電力を使うようになったのですが、もうちょっと容量を増やそうかな?と思った時に、選択肢が多すぎて目がくらんだので、ちょっと整理してみました。

容量について

上にあげたJackery 240は容量単価でみるとダントツに安いので手が出たわけですが、やはりちゃんと使おうとすると240Whというのは、ちょっと物足りない。

こちらの比較記事によると、ピクニックや庭先で使う場合は300Whから500Whのものを選びましょう、ということになっていました。なるほど。

https://my-best.com/874

防災目的なら1000Whが欲しいそうです。それはそうなんですけど、高いしでかいし重いし...悩ましいところです。

なお、容量表示が mAh になっているものは、リチウムイオンセル(3.6V)単体での表示なので、大体 3.6 をかければ Wh になるようです。が、モノによっては 3.7V で計算されていたりするので、容量はWh で比較したほうがわかりやすいです。

USB出力について

Jackery 240を使っていて不満なのは、USB出力が普通のタイプしかないというところ。設計が古いのかな、と思います。今どきのスマホタブレットを充電するには、ちょっと力不足。

また、ノートパソコンは AC アダプタ経由で充電することになるのですが、DCで溜まっているものを AC にして、またDCにするという非効率を我慢しなくてはなりません。せっかく貯めたエネルギー、AC100Vへの昇圧で熱にしてしまうのは勿体ない。

やはり今どきは USB-PD 対応のものを選びたいですね。最近でている中国の各社製品は、このあたり充実しています。しかもタイムセールで安くなっていたりすると...

ただPDと言っても、18Wから100Wまで様々なので、スペックを要チェックです。EENOUR、Aukey、Anker、RAVPower あたりを選んでおけば良さそう。

ソーラー充電について

フグリッドを気取るからには、充電はソーラー一択。手持ちのパネルは冒頭にもリンクした折り畳み式の60Wで、適当な設置でも日が当たっていれば30Wくらい簡単に出力するのが嬉しいところ。ですが、容量の大きいポータブル電源につなぐとなると 60Wでは心細い。ので、また色々ベンチマークしまくってしまうわけですが...

ポータブル電源をソーラー充電するときに気を付ける必要があるのは、次の2点。

  • コネクタ形状:MC4、アンダーソン、8mm、5525、5521などなど。
  • 受け入れ能力:本体の容量によって、受け入れる電力量が違います。

例えば Jackery 240だと、受け入れ能力は 42W。組み合わせている 60W ソーラーパネルは、よほどの晴天でもなければ 60Wフル出力にはならないので、これで問題ないわけですが、100Wのソーラーパネルを組み合わせると、発電した電力を受け止めきれず、もったいないことになります。
一方、ポータブル電源が大きくてパネルが小さい場合、例えば Jackery 400 に 60Wソーラーパネルを組み合わせると、満充電まで10時間と、一日晴れていても満タンにならない事態になります。ポータブル電源の容量とソーラーパネルはうまく組み合わせないといけないのですね。

大型のもの(例えば Jackery 1000)になると、100Wパネルを使っても満充電まで17時間とかになるので、100Wパネル2枚を並列接続するケーブルが別売りで用意されています。特に並列接続を売りにしているのは EENOUR で、80Wパネルや120Wパネルを並列につないで充電時間を短縮することができます。

信頼性について

最後が信頼性です。これは口コミでないとわかりませんが...故障した時の対応とか、サポート体制、ブランドイメージで決めるのだと思います。この後の比較表では、Jackery (JVCブランド含む)、EENOUR, Rockpals, Aukey, Anker, SmartTap, BLUETTI, RAVPowerを選んでみました。

なお、普通のリチウムイオン電池だと充放電500回が相場ですが、三元系セルとか、リン酸鉄系のセルだと1000回とか2500回とかという形で長持ちするのがポイント。また、安いものだと自然放電が激しい、というものもあるそうです。

今後もどんどん競争して、いい製品が出てくることを期待しています。

比較表

まずは定番の Jackery です。240は Wh単価100円を切っていて安いですが、他は若干コスト高めです。安心のブランドだからでしょうか。また、上にも書きましたが USB PD対応が弱いので、次世代製品に期待。

製品 Jackery 1000 Jackery 700 JVC BN-RB5 Jackery 400 Jackery 240
直販価格 139800 79800 60280 44800 19800
容量Wh 1002 704.6 518 409.5 241.9
Wh単価 139.52  113.26  116.37  109.40  81.85 
重量Kg 10.6 6.3 6.4 4.1 3.2
DC入力 24V/7.5-8.3A 
12-30V対応
24V/3.75A
 12-30V対応
25.2V/3.5A 20V/3.5A
12-30V対応
12V/3.5A
12-30V対応
USB 1x 5V/2.4A,
1x QC3.0
2xPD 15W/18W
3x 5V/2.4A 3x 5V/2.4A 2x 5V/2.4A 2x 5V/2.4A
AC出力 3口合計1kW
 (瞬時 2kW)
2口合計500W
(瞬時1kW)
2口合計500W
(瞬時1kW)
1口200W
 (瞬時400W)
1口200W
 (瞬時400W)

ソーラー

充電時間

17H/100W
8H/100Wx2
14H/100W 10H/100W 10H/60W
7.5H/100W
7H/60W
充放電回数 500回以上 500回以上 500回以上 500回以上 500回以上

次は新興の元気なグループ。この辺りはタイムセールで価格が大変動するので、安い時期が狙い目。表には記事執筆時の値を入れていますが参考レベルです。EENOUR P302は楽天セールの価格が安くて、くらっときます...が、アマゾンでもよくセールしています。

このグループは USB PD対応が良いです。Aukey 400はDC入力が20Vまでなので、大きいソーラーパネルは接続できないようです。Rockpalsは G500というのがリン酸鉄セルなのですが、現時点で在庫切れ、再入荷待ち。動きが速いのでチェックは欠かせません。

製品 EENOUR P302 EENOUR EB50 EENOUR EB120 Rockpals  Aukey
PowerAres 400
直販価格 22990 40990 94990 48880 46800
容量Wh 296 500 1200 520 470
Wh単価 77.67  81.98  79.16  94 99.57 
重量Kg 4 6.4 12.6 6.5 5.3
DC入力 5-25V max 100W 27.5V/3.2A
12-40V max 120W
16-60V max 500W 13-22V 13-20V/8A
USB 3x 5V,
1xQC3.0
1xPD 100W
2x 5V/3A,
1xPD 45W
2x 5V/3A,
1xPD 45W

2x 5V/2.1A,
1x QC3.0,

1xPD 18W

2x 5V/3.1A,
1xQC3.0,
1xPD 60W
AC出力 4口合計300W
 (瞬時 600W)
2口合計300W
 (瞬時 600W)
2口合計 1kW
 (瞬時 2kW)
2口合計 500W 2口合計 300W
 (瞬時500W)
ソーラー充電時間 6-7H/80W
2-3H/120W
6-7H/120W 13H/120W
6-7H/240W
13-17H/60W 6H/100W
充放電回数 約500回 1000回 1000回    

 

続いて Anker、RavPower、SmartTap。AnkerとSmartTapは設計の新しい2世代目?が出ていて、PDもあっていい感じです。RavPowerのタイムセールの破壊力がすごくて、これもクラっと来るところ。初代 PowerArQはPD対応がないので、今となってはちょっと古い印象。

製品 Anker
PowerHouse II 400
Anker
PowerHouse 200
RavPower PB187 SmartTap
PowerArQ
SmartTap
PowerArQ2
直販価格 39800 29800 16999 44000 59800
容量Wh 388.8 213 252.7 626 500
Wh単価 102.37  139.91 67.27 70.29  119.60 
重量Kg 4.6 2.7 2.5 6 6.2
DC入力 12-28V max 65W 5-22V/2.45A 12-24V max 60W 12-30V /3.5A 12-40V max 120W
USB 3x 5V/2.4A
1xPD 60W
2x 5V/3A
1xPD 30W

2x 5V/2.4A, 1x QC3.0,    1x PD 60W

3x 5V/2.4A 2x 5V/3A,
1xPD 45W
AC出力 1口300W
 (瞬時 600W)
1口100W 2口250W
 (瞬時300W)
1口300W
 (瞬時500W)
2口300W
 (瞬時450W)
ソーラー充電時間 7H/100W 60Wパネル推奨 6H/80W 8-9H/120W 8-9H/120W

 

最後に、新興の BLUETTI。ここはなんと言っても EB55に期待です。アマゾンには見当たりませんでしたが、クラウドファンディング中。

製品 BLUETTI EB40 BLUETTI EB55 BLUETTI AC100
直販価格 38000 39999 99900
容量Wh 400 537 1000
Wh単価 95 74.49  99.90 
重量Kg 5.4 6.5 15.6
DC入力 14-40V
max 120W
12-28V max 200W 16-40V max 10A
USB 6x 5V (max 3.5A)
1x QC3.0(18W)
4x 5V/3A
1x PD 100W
4x 5V/3A
1x PD 45W
AC出力 2口300W
 (瞬時 600W)
4口500W 2口600W
(瞬時 750W)
Solar充電時間   120Wパネル推奨  
充放電回数 500回以上 2500回以上 2500回以上

 

というわけで、調べまくって疲れました。相場的には 100円/Wh という感じですが、安売りで 75円/Wh 位になっているものを拾うとお得感があります。が、20000mAh (74Wh) のモバイルバッテリでは 30円/Wh も珍しくないので、今後の技術革新に期待です。 

関係ないですが、最近安くていいなと思ったモバイルバッテリはこちら。18WのPDで充放電できて、18WのACアダプタが付属して(これってラズパイ4にも使えそう)この価格。素晴らしい。