先日、ソラコムさんの「もくもく会」という無料セミナーに参加したら、データ通信用のナノsimを無料で頂きました。事務手数料も取らずにポンと配られたので、太っ腹だなぁと思いつつ、何に使おうかと考えたのですが、とりあえずタブレットに突っ込んでみることにしました。
講師の方が「うちの娘の iPhoneはソラコムSIMですよ」とおっしゃっていて、それは良いなと思ったのがきっかけです。ただ、ソラコムには通話SIMがないので、電話は050になるのかな?
ちなみにソラコムさんのサイトはこちら。
ソラコムSIMとは
ソラコムさんはいろんなモノをネットワークにつなぎこむための(いわゆるIoTですね)サービス全般を扱っている会社だと思っていますが、肝になっている足回りの一つがLTE網なので、そのためのSIMを販売しています。国内版はDocomo回線とKDDI回線の二種類、それから海外版があります。セミナーで配っていたのは、写真の Docomo版データSIMでした。
本来はこういうIoT箱に入れて、センサーのデータをクラウドに集めたりするために使うものなので、どちらかと言えばシステム構築屋さん向け、言わばプロ仕様。でも、もちろん私のような趣味人がDIYで使っても全く問題ありません。
標準の速度は 512kbps(上り・下りとも)に設定されています。速度は4段階に設定できて、以下のようになっています。
- (最も遅い)32kbps
- (低速) 128kbps
- (標準) 512kbps
- (高速) 2Mbps
温度や湿度といったセンサーのデータを時々送る分には、32kbpsでも十分ですし、TV会議をしたりYoutubeを楽しんだりする場合にも、 2Mbps というのは悪くない速度です。とはいえ、大きいファイルのダウンロードとかはやめておいたほうが無難でしょう。速度はWebのコンソール画面からいつでも変更できます。
今回、SIMを入れたのは Lenovo Tab4 8 plusというタブレット。割と安くてそこそこのスペックをもつものです。
ちなみにこのタブレット、先日のタイムセールでは25780円という安値で出ていましたから、次のタイムセールでも狙い目かも...あるいは、今買うならHuaweiのタブレットがおすすめかもしれません。一応リンクを置いておきます。
料金について
さて、趣味で使うといっても、あまり高価では手が出ません。が、有難いことに、ソラコムさんの料金体系は割とリーズナブルです。
基本料が一日10円。これに、通信量に応じた従量料金が加算されます。単価は速度と時間帯によって区分けされていて、一番速い 2Mbps で日中使うと、上り 0.3円/MB、下り 1円/MB となっています。さて、これをどうとらえるか。
例えば、mineo のデータSIMは 500MBで700円。ソラコムの基本料を月300円と仮定すると、2Mbpsの場合は400MBで、512kbpsなら500MBで、mineoと同額になります。mineoは空いていれば 20Mbps 以上の速度がでますし、500MB使い切った後も 200kbpsで通信ができるので、単純に考えたらソラコム普段使いのメリットは小さいでしょう。
一方、たまにしか使わない場合。私のタブレットなんかは、普段自宅で使っているときは WiFi接続ですし、出張時にホテルで使うときもWiFi接続で、移動中ガシガシ使うことはあまりありません。月に300MBしか使わない、というようなときに、コストメリットが出てきます。
まとめ
というわけで、月間の転送量が 200MB とか 300MB で済む場合、IoT向けのソラコムSIMを使えば、格安SIMよりもさらに安上がりになるよ、というお話でした。私の場合、タブレットをWiFi環境以外で使うことは月に2,3日なので、ちょうど良いかなと思っています(が、今後の値下げにも期待しています、ソラコムさん)。
ちなみにソラコムSIMはアマゾンでも売っていたことがあるようですが、この記事を書いている時点では、USBドングルやボタンなどとのセットしか売っていません。したがって、無料セミナーに参加したり、展示会とかで探してみるほか、アカウントを作ってコンソール画面から発注する、という方法で入手することになります。
詳しくはこちら。
そのうち遠隔で自宅のカギをかけるとか、IoTで遊ぶ際には、タブレットから外して、このSIMを使おうと思います。ソラコムのサービスは色々と面白いので、今後も期待しています。
(最後に、これを宣伝。技術者向けですが、面白いです)