shimiminの日記

IT系のメモ書きです。

WiFiの QoS 設定(WMM設定)にやられた

コロナで在宅勤務が増えてきて、なんとなくネットが遅いような気がする...ということもあり、せっかくだからドライバの更新位しておくか...というところからケチが付き始め、結構ハマったのでメモしておきます。

結論を先に書くと「ドライバの設定は下手にいじらないほうがいいよ」ということなのですが...まさか QoS disable でリンク速度が 54Mbps に制限されるとは。

顛末はこちら。

ケチの付き始め

何となく無線デバイスの設定が気になる。遅い気がする。今にして思えば気のせいだったような気がしますが、つい、「デバイスのプロパティ」から「ドライバーの更新(P)」を押してしまったのがケチの付き始め。

シレっと入ったドライバーでしたが、これが動かない。動かないドライバーが何事もなくインストールされてしまうというのがWindowsの怖いところですが、もうこの業界長いんだからそれくらい知ってたはずなのに...

知っててもハマるのが、Windowsですね。

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TamoSoftドライバー

いや、入れる前に TamoSoft って何だろうって調べたんですよ。そしたら、機器ベンダーだったので安心してしまったのです。が、このドライバーは動かない。で、入れなおしたわけです。純正に。

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純正ドライバーで元に戻す

2017年に戻っちゃいましたが、無事動くようになりました。で、このままにしておけばよいのに、つい「詳細設定」タブのもろもろをいじりたくなり。ちょっとググって見つけた「QoSをオフにすると安定するよ」というのを鵜呑みして、"Not Support QoS"に設定変更。

なんか遅くない?

で、しばらく気づかずに使っていたのですが、「なんかネット遅い?」という気付きが。グーグルさんのスピードテストで、下りが20Mbpsちょい、上りが 30Mbps ちょい。うちは Nuro光なので、100Mbpsを超えるのが当たり前だと思っていまして、なんか遅いなと。全体的に在宅勤務が増えているのかな?と暢気に構えておりました。

が、WiFi越しに繋がっているNASにでかいファイルをコピーしたら、やっぱり 20Mbpsしか出ない。こらあかん、何かがおかしい。

早速リンク速度を見てみると、スマホでは 433Mbps とかで繋がるのに、なぜかPCだと 200Mbps 程度。しかも基地局で見ると 54Mbps リンクになっている!なんじゃこりゃー!

まずは基地局を再起動しましたが、変わらず。なんでだー、とかなり悩んで、30分くらい唸って、思い出したのです。最近QoSの設定を変えたことを。

戻してみた。

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QoS設定を Auto に

そしたら、基地局のリンク速度が 900Mbps超え!WiFiの状態で見えるデバイス側のリンク速度も 1.3Gbpsとなりました。キター!

グーグルさんのスピードテストも、まともな値に復活!

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スピードテスト結果

治ったー!

まとめ

QoSというのは、サポートしてなければオラオラ的に使いまくれるのかとばかり思っていましたが、なんとWiFiの規格で、QoSに対応してないやつは 54Mbps に制限されると決まってました!そりゃ安定するわ!遅いからね。

また 802.11n および 802.11ac のデータ レートを取得するには WMM が必要です。 つまり、WMM が無効にされているクライアント、または非 WMM のクライアントの場合、使用可能な最大データ レートは 54 Mbps です

www.cisco.com

QoSでちゃんと「ベストエフォートですよ」と宣言しないと、とてつもなく遅い速度になってしまう。考えてみれば正しいですよね。オラオラ的な奴には、リソースを自由にさせてはいけない。素晴らしいです...が、やられました。勉強になりました。

なので、まとめると「今どきの基地局には WMMオンでつなぎましょう」ということになりました。気を付けよう。