先日、Thinkpad の内蔵SSDを交換したので、レノボ純正PCIe NVMe SSD (M.2 2242)が余りました。こういう時はケースに入れて、USBストレージにするに限ります。2500円くらいで売っている Inateck社の製品をレビューします。
安くて簡単
USBケースは様々あるのですが、何となくこれを選んだのは
- USB3.2 gen2 (10Gbps) に対応している
- 放熱が良さそうなデザイン
- この値段で2種類のケーブルも付いてお買い得
というところが気に入ったからです。
実際、しゃれた箱に入ってきて、簡単なマニュアル通りにちょいとはめれば完成。ドライバー要らずで簡単でした。
公式ページはこちら。
Hard Drive Enclosure for M.2 NVMe & SATA with USB 3.2 & 10GGbps Transmission, FE2025www.inateck.com
さっそく性能を確認
さて、どれだけ速いのか?まずは母艦に搭載されていた時の性能(取り外す前)がこちら。2レーンですし、SSDにしては遅い...ですが、まずはこれを基準にします。
で、今回のケースに入れ、USB3.0 Super Speed(5Gbps)のポートに接続したときの性能がこちら。さらに遅い...
ガックリ落ちましたね...やはり内蔵PCIeにはかなわないか。でも、これは5Gbpsリンクですから性能的には伸びしろがあるはず。
10Gbpsで、USB3.1gen2のポート(Type-C)につないだらどうなるでしょうか。結果はこちら。
おーさすがに速い...ですが下の方はあまり変わらない結果でした。シーケンシャルな読み書きを見ると、確かに10Gbpsリンクでつながっているようですが、全体的にみると、PCIeにはかなわないようです。
とはいえ、そこらのUSBスティックなんかに比べたら段違いではあります。
まとめ
上をまとめるとこのような表になります。
CrystalDiskMark MB/s | |||
PCIe | USB3.0 SS | USB3.1gen2 | |
Seq Q32T1 R | 1558.5 | 396.8 | 785.8 |
Seq Q32T1 W | 134.4 | 81.33 | 251.8 |
4K Q8T8 R | 277.3 | 175.1 | 162.1 |
4K Q8T8 W | 188.7 | 61.72 | 71.82 |
4K Q32T1 R | 271.4 | 106.2 | 150.7 |
4K Q32T1 W | 192.6 | 66.54 | 82.91 |
4K Q1T1 R | 39.36 | 21.93 | 18.94 |
4K Q1T1 W | 96.37 | 30.81 | 27.61 |
要するに
- 安いがちゃんと動いている
- 性能はPCIeでダイレクトにつながっている場合の半分くらい
- ドライバ要らずで簡単にSSDを固定できるのは良い
という結果になりました。inateckはドイツの会社で、バックパックも作っているようですが、ガジェットもしっかりできているなぁと思いました。おすすめです。