仕事で名古屋のミッドランドスクエアへ.
有名ブランドのブティックが立ち並ぶ中,泣きそうな顔してふらふら歩く幼児を発見.多分4歳か5歳.背中にリュックしょって,周囲から浮きまくってるのに,雑踏で立ち止まる人は誰もいない.
当然近くで親が見てるだろうと思って見回したがそれらしき人影もなく.幼児はなおもふらふらと,誰かを探しているようにしてビルの外へ. おいおい,さすがにそれは危ないだろ.
追いかけて声をかけた.「お母さん,いないの?」
「...(だまってうなずく)」
「いなくなっちゃったの?」
「...(同上)」
「ここで待ってて,って言われたの?」
「...(だまって首を横に振る)」
「あそこのお姉さんに聞いてみようか」
「...(うなずく)」
「ほら,こっちだよ」
「...(黙ってついてくる)」
「すみませーん,迷子みたいなんですけどー」
唇を一文字にきっと結んで,心細いのをじっと我慢して,なんとか自己解決しようと頑張る姿に心を打たれてしまった.
受付の案内嬢に引き渡してさっさと出てきてしまったが,館内放送でちゃんと親は戻ってきただろうか.