久しぶりに母校の恩師と歓談.
彼はゲンコツを落とす前に振りかぶる癖があり，その姿が（表情を含めて）招き猫にそっくりだったことから「招き猫」というあだ名で親しまれていた．今では教頭先生である．
私も宿題を忘れたり教科書を忘れたりして何発か猫のゲンコツを頭に頂いたものだが，別に当時不条理だとも思わなかったし，今では良い思い出だ．
ところが，先生によると，最近はゲンコツ教育を一切やってないとのこと．「世の中の流れで，今日日の教師はみんな自粛モードなんだよね｣ということだが，怪我をさせず，しかも軽すぎない，あの絶妙の力加減を体験できない後輩どもがちょっと可哀想だと思った．
「やっぱり変な親は増えたよねぇ｣と嘆く先生．せっかくそこそこ人気のある私学なんだから，親を面接で選んだらどうだろう．
