先日、USB-PDの電源アダプタの動作がいまいちになったので、USBのテスターがほしくなりました。多機能なものが一つあってもいいかなと思って、アマゾンで探すとこんな感じのものがヒット。結構高い...
しかし、この手の中華モノは、まず AliExpress を覗きに行くのが鉄則。ちょうど今は独身の日セールをやっているので、円安にもかかわらずこのお値段。
これは行くしかないでしょう、ということでポチりました。店によって値段がだいぶ違うのですが、あまり安すぎるのは危険なので避けたほうが良いかもしれません。
まずはご愛敬
- 説明書:英語と中国語の説明書がついてきますが、英語はちょっと苦手のようです。とはいえ、当方中国語はからっきしなので、ないよりはマシ...
- アプリ:なんとこの価格にして、Bluetooth でスマホからアクセスできる!すごい!のですが、Androidアプリの評判は最悪なので、iPhone のほうに入れました。普通に使えるのですが、画面が切り替わらなかったりして操作性は今一つ...結局消してしまいました。
- LED:Bluetooth 接続の青いLEDはかろうじて光っているようですが、電源ONを示す赤いLEDはどこに...真上からのぞき込んでジーっと見つめたら光ってました!これじゃわからん!
- 負荷によっては、動作しないものも。一番調べたかったモバイルモニタへの給電はできませんでした...何らかの保護回路が働いている?
- テスター自体は 5V 25mA 位で動作するみたいです。
早速使ってみた!
ということで、届いた時点で既に微妙な感じなのですが、気を取り直して使ってみます。
基本的な使い方は、チャージャと負荷の間に挟みます。負荷が認識されると、電源が入ってUSBの電圧・電流を表示してくれます。マイクロUSBで、電源だけ別に供給することもできます。
電圧・電流・電力・抵抗・その他おまけ値の表示
基本的な表示画面がこちら。いろいろ出ていますけど、基本は電圧と電流です。電力は電圧x電流だし、抵抗も出ているけど単に電圧÷電流なので、自分で計算する手間が省けるくらいの話です。
電池充電表示は、負荷のバッテリー容量を入れておけば良いのでしょうが、いつもそんな決まった容量の電池をつなぐわけもなく...何のためにこんな機能があるのか謎です。
もう一つの画面は、もう少し便利な情報が表示されます。
IDENTIFY: のところに充電モードが出るのです。下の画面は UNKNOWN となっていますが、Apple の純正充電器をつなぐと Apple 1A とか Apple 2.4A とか表示されるので、賢い感じです。手持ちのスマホを負荷にしたら QC3.0 と表示されました。なるほどそうなんだ...という感じ。
急速充電モードのトリガー
充電器が対応しているプロトコルで電圧を変えるトリガーをかけられるようなのですが、手持ちの負荷だといまいちうまく動いているのかどうかよくわからず...実はスマートな負荷も手配しているので、到着したらまた調べようと思います。
こちらは充電器が対応している急速充電プロトコル。
オシロスコープ表示
さて、このテスターで一番便利な機能は実はこれなんじゃないかと思ったのが、簡易オシロの画面。リアルタイムに電圧と電流をグラフ表示してくれるので、スマホの充電アルゴリズムがちょっとわかるかも?
まとめ
というわけで、多少微妙なところもありますが総じてコスパが良く、楽しい測定器を入手できました。あとは壊れないでいてほしい...
マニュアルを発見したのでリンクしておきます。
https://www.gotronik.pl/images/UD24%20English%20User%20manual.pdf