私は金融業とは関係ないのですが、なぜか金融電卓を持っています。HP 12C。RPN(逆ポーランド式)という癖の強さと、プロ用の道具らしさがカッコいいなと思って2002年に買った物。
こんな古いものがまだ動くんだぜ、と自慢しようと思っていたのですが、なんとビックリ、まだ同じ名前で売っていた!嘘だろぉ~
どうも、公式でも扱っている位なので、現役バリバリらしい。HPさん凄いです。
何せ、デビューは1981年。40年前のモノが、今でも涼しい顔して売っている(しかも結構いいお値段で)。こんなことってあるんですね...
どうも中身は進化していそう
私が買ったのは2002年ですが、当時、日本ヒューレットパッカードが電卓事業から撤退するという噂が流れたので慌てて保護したのです。外箱には 1995年製の雰囲気。見た目一緒とはいえ、そんな30年近く前と同じものを売っているはずがない...ので、試してみました。
アマゾンの評価欄に下記の記述を確認(HYさん)。
・計算速度
無印の方が圧倒的に速いと言えます。試しに320000[PV]150[CHS][PMT]0.48[g][i]4000[f][AMORT]という計算(現実的にはあり得ない計算とは思いますが、性能比較のため)の所要時間を調べると
無印 :約 7.5秒
Platinum:約97.6秒
これはちょうどいい。私のでもやってみました。元本32万円を年利0.48%で運用し、月々150円引き出すプランで、4000か月分の利息がどうなるか。一応、うちのも無印ということになりますが...さすがに現行 Platinum より速いということはないだろうし...
ぽちぽちキーを押して実行!
(running)...
3分経過...
(running)...
あれ?
(running)...
まだ?5分経ったけど...
(running)...
えーと。
(running)...
というわけで、10分くらいかかりました! 答えは382671.12 円。
うわー遅かった!
あまりに待ちきれなくて、スマホに入っている純正HP12cアプリで先に答えを出している図がこちら。
やはり、デザインもI/Fも同じながら、中身は進化していた!HPすごい!(部品の入手性を考えたら当たり前かもしれませんけど、やっぱりすごい)
もはやソロバンと言えるのかも
デビューしてから40年以上経って、まだ愛されるというのは、もう「名機」と言っても良いですよね。金融屋さんにとっては、もうこれは定番、ソロバンのようなものなのかもしれません。
今後も末永く、作り続けてほしいなぁと思う次第です。せっかくだから HP16c とかも復活させてくれたらいいのになぁ。
と思ったらなんと、互換品を作るスイスのメーカーがあるとのこと。へー。(高いっ)
まぁでも、やっぱりHPのロゴがないと雰囲気がなぁ...HP電卓よ永遠なれ。
蛇足
HP12cが生ける化石だというのはその筋の方には知られた話だったようですので、関連サイトをいくつかご紹介。
こちらは2016年のサイト。40周年モデル出なかったのかな...
https://www.aei.org/carpe-diem/happy-35th-anniversary-hp-12c-financial-calculator/
こちらは2018年。
そうか2008年からARMコアなのか。そこで性能が跳ね上がったのかな。なるほど...
関連
マニュアルがあったのでリンクを張っておきます。
http://www.vicinno.com/wp-content/uploads/2011/05/Hp12cguideJapanese.pdf