shimiminの日記

IT系のメモ書きです。

平均寿命とQoL

デンマークで介護関係の会議があり、博報堂の藤原さんという方の話を伺う機会があった。

http://<wbr/>seikats<wbr/>usoken.<wbr/>jp/staf<wbr/>f/honor<wbr/>ary/

ここで、「日本の平均寿命は延びたが、QoLは下がった」という話があり、確かにそうかもねぇ、と考えさせられてしまった。

またある人曰く、エアコンの普及が認知症を増加させたとのこと。その心はといえば、エアコンなき時代、高齢者の死亡は夏に多かったとのこと。身体が先に参って、暑さを乗り切れずに亡くなるのは悲しいことだが、頭がまともなうちに亡くなる例が多かったのだとか。

今は断熱性能が完璧、バイオセンサーで入浴温度も管理して徹底的に負荷の少ない生活が送れるわけだが、その代わりに脳の老化が先に来てしまうのではないかとのこと。うーむ一理あるかも…

他には、こんな話も。重い病気で、生命維持装置を付けるかどうか判断が必要になったとする。このとき家族は「付けない」という選択をして、愛する人の死を受け入れることができる。一方、一度「つける」という選択をしたら、もう「外す」という選択肢はないのだとか。結果は同じなのに、後者は「殺人」になってしまうそうだ。

あるいは、こんな人もいたらしい。腎不全になり、透析をしないと死ぬぞと医者に言われたにもかかわらず、断固として行かず。そのまま死を迎えたのだとか。これは自殺なのか、尊厳死なのか。

高齢化社会に向け、難しい話が増えてきそうだ。