2015年に、奈良・生駒にある断食療養所(静養院)で体験コースに参加しました。ふと思い立ってサイトを見に行くと、元気に営業されている模様なので、当時を振り返って簡単に体験記を置いておきます。
ちなみに、サイトはこちら。
どんなところ?
断食道場は全国各地にあって、正直、どこがいいのかよくわからないのですが、こちらの静養院は大正7年創立、大阪帝国大学医学部 寺井教授により開設された由緒正しい療養所です。100年以上の歴史、私がこちらにお邪魔したのは、この伝統を拠り所にしたのでした。ただし、建物は古いです。近代的なホテルのような生活を期待してはいけません。
断食の考え方は寺井教授の著書「断食のすすめ」に詳しいようですが、胃腸を休めて健康を取り戻すのは理にかなっていると思ったので、サイトで予約。6泊7日の体験コース、昔ながらの畳の部屋で一番リーズナブルなものを選びました。
体験プログラムは下図のように進行します。初日も、昼ご飯は軽めに済ませてチェックインしました。
主な反応
初日~二日目
とにかくやることがないので、分厚い本を持ち込んで読んでいました。空腹感はありますが、少ない食事でもよく噛んで、味わって頂きます。体重 1kg 減。
断食中
断食初日は、とにかく眠くて、ぼーっとしていました。面白いのは、ものすごく喉が渇くこと。食事を通じて水分を取っているとは聞いていましたが、食べないとこんなに喉が渇くんだなというのは発見。寝る前にちゃんと水を飲んでおかないと、喉が渇いて夜中に目が覚めるほどです。体重には変化なし。
断食二日目。心臓の拍動が強くなってきたような気がしました。午後になると、あれほど眠かったのがウソのように、頭が冴えてきました。これは面白い。このまま続けたら悟りが開けそうです。実際、もう1日~2日は続けられそうな感じがしました。人間、水さえあれば意外に食べなくても大丈夫なのかも。体重はさらに 1kg 減。
回復中
断食よりも重要だといわれる回復過程。最初の梅干しの美味しいこと。体調が良くなったか?といわれると、正直よくわからないですが、じっくり胃腸が休まったのは確かです。回復中も体重は減っていき、最終的に 3kg 減となりました。
退院後
院長先生から「すぐには食べないように」と言われましたが、確かに食べられませんでした。肉を食べるようになったのは1週間後。
まとめ
というわけで、1週間入院して体験した断食プログラム。シーンとした館内で、本を読んだり、つらつら考えたり、あるいは寝たり。朝夕の般若心経の効果もあって、心身ともにデトックスできた気分でした。
毎年来るよ、という常連の方もいらっしゃいましたが、なかなか1週間山籠もりできる都合がつかず、気が付いたらもう3年たってしまいました。また機会があったら行きたいなと思っているので、療養所がいつまでも元気に存在してくれると嬉しいです。