私は初代からのHHKB(Happy Hacking KeyBoard)のファンで、これまで色々なモデルを使ってきました。さすがにPSキーボードモデルは処分してしまいましたが、いま所有するなかで一番古いモデルは HHKB Professionalの初代(PD-KB300)で、購入してからかれこれ18年...枠が変色して飴色になってしまっています。
で、これを塗装してカッコよくできるかな?と思ってばらしてみたけど、結局塗装はあきらめ、クリーニングしただけで気分が良くなって終了、というお話をします。
- まずは裏のねじを3本外して、コネクタを外す
- 次は17本のねじを外す
- ねじを外したら、慎重にキートップと基盤を分離
- キー上部が分離できた
- 元に戻して、ハイ完成...とはいかず
- まとめ
- (蛇足)お掃除の記事紹介
- (蛇足2)静音化している方も
まずは裏のねじを3本外して、コネクタを外す
ひっくり返してなんて事のないプラスねじを3本外すと、キーボードとI/F基板の間がケーブルでつながっています。I/F基板側(写真下側)を慎重に外します。
次は17本のねじを外す
ここで、基盤を止めているねじを外していくわけですが、その数なんと17本!HHKBのかっちりした、揺るぎない剛性はこういうところから来るんだなぁと感心しました。
ねじを外したら、慎重にキートップと基盤を分離
さて、次は基盤を慎重にはがしていきます...私の場合、こうなりました。どうなるのが正しいのかは、わかりませんが...
おそらくは、全部基盤にくっついているのが正しいのでしょうが、なにしろ18年前のものですので、こういう状態に。そうか、これが押下圧45グラムのバネか。なるほど~
で、このままだとバネが無くなったりしそうなので、慎重に(バネが落ちないように注意しながら)、全部基盤側に寄せました。
キー上部が分離できた
これでキートップを外せば、枠だけ塗装できそうです...が、ここまでやったら、何やら面倒になってきました。まぁ飴色でもいいじゃないか。
ただ、細かい埃が気になります。この状態だとキートップがペタッと底付きしているので、掃除がいつもよりやりやすいですね。ウェットティッシュで一心不乱に30分くらい拭き拭きしていたら、すっかりきれいになりました。
元に戻して、ハイ完成...とはいかず
キートップと周辺の埃がすっかりきれいになったので、気持ちよく元に戻すことにして、17本のねじを締め、ケーブルを繋いで、3本のねじで蓋を止めてさぁ元通り。
と思ったのですが...なぜか左シフトキーの感触がおかしい。あれ?こりゃあかん、何か失敗した模様...
仕方なく、またばらしました。よーく見ると、ゴムの向きが間違っていました。うひょー。
赤線で示したゴムの切り欠きの向きが、ちゃんとケース枠側と合ってないとダメだったんですね。早速修正して組みなおし。この時、単に元に戻すのは癪だったので、スプリングを右シフトキーのものと入れ替えました。右シフトはほとんど使わないので...新品スプリングに近いかな?との考えです。
ともあれ、左シフトキーの違和感はなくなりました。焦った~
まとめ
というわけで、古いHHKBをばらしてみました。ゴムやスプリングがどのように構成されているか、良く理解できました。今はUSBハブ付きの Professional 2 Type-S(これも9年選手ですが)を主力にしていますが、掃除して気分一新できたので、予備機だったこちらも普段使いに復活させることにしました。
HHKB、値段は高いですが、18年も使えることを考えると、逆にお得かも知れませんよ。時々タイムセールで安くなるときが狙い目です。
黒のクラシックなどは汚れも目立たず、良い感じ。
ハイブリッドも良いなぁとは思うのですが、以前のBTモデルがトラウマになってしまって、ちょっと様子見。
で、Type-S はやっぱり静かなんですよね...音の響きが違う。高いけど、長く使うと思えば、これがおすすめなのかな...
(蛇足)お掃除の記事紹介
掃除するには、別にここまでばらす必要もなくて、キートップを全部取ればきれいになるようです。60個のキートップを取り外すのも結構手間かも知れませんが、いずれにせよキートップの奥に潜む埃を綺麗さっぱりクリアするのは気分がいいですよ。
(蛇足2)静音化している方も
すごいなぁ、Oリングを軸に入れて独自に静音化されている方も見えました。すごい。
HHKBの人気は不滅ですね。