ChatGPTが登場して、Webとの付き合い方が抜本的に変わりそうな雰囲気が漂ってきました。ここで私が書き散らかしている文字列も、AIの血肉になっている可能性もあってイヤーな感じがしますが、うまく付き合っていくしかなさそうです。
OpenAIにも出資しているマイクロソフトが Edge に Bing フロントエンドをつけて、そこからチャットでAIに質問することができるようになってから、早くも3か月。そろそろ、ChatGPTとの使い分けを考える必要があるような気がしたので、メモ。
お題は教育問題にしてみます
とりあえず、日本の教育問題について聞いてみることにしましょう。
ChatGPTの出力はこちら。
ちょっと前に試した時より賢くなっている気がしますが、ChatGPTは課題を5個抽出してくれました。性差別が3番目というのは、なかなか意識が高い感じがします。「女性が男性よりも低い職種」というように、ちょっと日本語が怪しくなる場面もあるので、このままコピペして先生に提出するのは無理かな。いろんなところから言説を拾ってきて再構成した感じ、いかにもAI的でした。
では Copilot はどうでしょうか。
こちらは参考にしたページを出してくれるのが秀逸です。元ネタにあたれるというのは、かなり安心感があります。が、教育格差と長時間労働だけになってしまいました。ちょっと質問が雑でしたね。
テーマを絞り込んでみます
「教育」はちょっとアバウトすぎたので、最近話題になっている「読解力」に注目してみましょう。ChatGPTさんに聞いてみましょう。
おー、これはイイ感じの回答が返ってきました。限られた文字でそれっぽい事を言う点において、AIは素晴らしいツールになりそうな気がします。
copilot の方はどうでしょう。
うーん、これはイマイチです。そもそも出典リンクがどちらも切れています。クリックしても404では残念。また、「落ちている」という命題に対して「OECDの平均より上」ってのは嚙み合っていません。しかも「一概には言えません」なんて言う埋め草には価値がありませんね。
もう一段深堀してみる
では、引き続き「読解力」をテーマに、向上のための施策を聞いてみましょう。
ChatGPTさん?
おー、これもなかなかそれっぽい回答です。すごいな ChatGPT。最後の「最も重要なのは」のくだりには感心しました。
copilot さんはどうでしょうか。
なかなか端的にまとまっていて良い感じです。今度はリンクも生きていました。ただ、copilotが生成する文章が少ないので、結局のところリンク先を見に行くことになり、ユーザ体験としてこれまでの検索に近いような気がしました。
まとめ
さて、こうした結果を受けてどう使い分けたらよいでしょうね。
まず出典があった方が安心というかたは copilot 一択ですね。ただ、ChatGPTに出典を聞くこともできます。リンクは張ってもらえませんが、こんな感じになります。これはこれで便利。
今回試した限りでは、copilot も良くできていますが、今のところ ChatGPT中心で良さそうな感じでした。今後の技術の発展や、ルールの整備が楽しみです。
追記)Bard参入...えっなにこれ凄い、めっちゃ凄い
Google の Bard も使えるようになっているようなので、同じように聞いてみました。結構いい感じです。
うんうん、そうだよねという感じ。ChatGPTさんは「性差」も課題にあげていましたが、ちょっと変化球な感じでしたからね。
さらに深堀。
え、なにこれ凄いな...日本語も自然だし、このまま先生に提出しても通ってしまいそうなクオリティです。まぢか...
お次は最終コーナー、どうなるか。
いやこれ、最強じゃないですか?圧倒的...さすがGoogleさん。
ちょっとこっちのほうメインで良いような気がしてきました。技術の進歩ってすごいなぁ...
おっと出典も聞いておきましょう。
やはり元のクオリティが十分高かったということか...ChatGPTは英語の情報がまざっているのが、若干不利に働いているのかもしれません。
えっ、ちょっと待って。「他の回答案を表示」ってなに?
Wow! って思わず唸るこの機能。しかもこれ、私が検索した履歴が入ってたりする...もう「ぐはっ」って感じです。まいりました。
それにしても、この競争どこまで続くんだろう。この衝撃、Google検索を初めて使ったときの感動に近いものがあります。こういうのをゲームチェンジャーと呼ぶのかもしれませんね。