shimiminの日記

IT系のメモ書きです。

正しい換気の方法

コロナのせいで家に引きこもっていると、いろいろ雑学がたまりますね。

うちの空調はダイキンで統一していますが、そのダイキンさんが「上手な換気の方法」というページを用意されているので、紹介します。リンク先はこちら。

www.daikin.co.jp

24時間換気を正しく使う

 換気の重要性は言わずもがな。2003年7月以降の建築物なら、24時間換気が標準になっているそうです。うちも、各部屋に吸気口がついています。こんなやつ。

f:id:shimimin:20200530164106j:plain

吸気口

 ちなみに、このように吸気口だけついている(排気ファンは大抵、トイレや洗面所にある)タイプは「第三種換気」と言います。マンションなど、天井にダクトがあって新鮮な空気が流れてくるタイプは「第一種換気」で、廊下やトイレや洗面所のダクトから室内の汚れた空気を吸って外に出すことが多いです。換気の違いについては、家を建てると詳しくなります(例えばこちら)。

www.2x6satoru.com

 で、ダイキンさんはこのシステムをちゃんと使う(=電源を切らない、吸気口を塞がない)ことを提唱しています。設計通りならば、少なくとも2時間で部屋の空気が入れ替わるはずだからです。例えば、床面積が80平米で、平均天井高が2.5mであれば、部屋の空気の体積は 200立米ですから、一時間で100立米以上排気できる設備がついています。小型のファンだと1時間に30立米くらい排気できるので、2個+ちょっと強力なファン1個といった具合。

 ただし、窓を開けちゃうと途端に計算が狂います。これが問題。

長いパスを確保+小さく開けて大きく出す

 窓を閉め切っている間は、建物付属のファンで設計通りの換気を行うわけですが、特に外がさわやかな気候だったりすると、ざっと窓を開けたくなります。この時の原則が、下記2点。

  • 空気の通り道を長くとる。部屋のドアを開ける、対角線にあたる窓を開けるなど
  • 風上側は小さく開けるにとどめ、風下側を大きく開く

 一つ目は、なんとなくそうだろうなと思うところですが、二つ目は「へー」という感じ。窓を開けても「風が入ってこないな!」と思うことがありますが、小さいところから入ってくるというよりは、大きいところから吸い出される、というイメージを持っていたほうが良いようです。

1か所しか窓がなければ扇風機を使う

 これはまぁ、そうだろうなと思いますね。閉鎖空間の一か所だけ開けても空気は入れ替わらないですよね。扇風機(とかサーキュレータとか)で空気の流れを作りましょう。部屋だけでなく、押し入れとかクローゼットも同じですね。

がっつり換気するならキッチン換気扇を稼働

 オール電化な家だと、キッチン換気扇がそれほど強くない場合もあるようですが、ガスレンジのある家なら、24時間換気の排気ファンなど及びもつかないくらい強力な排気能力が備わっています。例えば、パナソニックのこちらのシリーズ。

sumai.panasonic.jp

 「強」運転で毎時524立米、「弱」運転で同322立米(どちらも50Hz時)もの空気を外に出すことができます。先ほどの80平米の家(気積200立米)なら、「強」で約20分、「弱」でも40分くらいで家の空気を入れ替えることができる勘定です。

 ただし、通常はキッチンが負圧になるのを防ぐため、すぐ近くに大きな吸気口が備わっています。ので、そのままでは近くの吸気口から外気が入ってすぐ抜けてしまい(ショートサーキット)、家全体の空気の流れにつながりません。

 キッチン換気扇で全体を換気するには、キッチンの吸気口を閉じて、キッチンからなるべく遠いところの窓を少し開けるのが良いでしょう。

まとめ

 というわけで、空気の流れを考えながら、どの窓を開けようか、どの吸気口を閉じてみようか、などと考えると換気作業も楽しくなってくるのではないでしょうか?

 将来的には、こういう作業が全部自動化されて、常に快適な室内環境を安く維持するロボットみたいな家が出てくるのかもしれませんね。

 

(以下宣伝)